毎朝、起きると首が痛い
改善方法があれば知りたい!
こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いた人:加藤 敏也(理学療法士)
普段は理学療法士として働いており、今年で10年目となります。
理学療法士とは患者さんのリハビリをする仕事であり、主な治療の分野は、整形外科・脳血管疾患です。
寝起きの首の痛みは多くの人の悩みで、日常生活に大きく影響します。
この記事ではその原因や対処法について解説していきますので、参考にしていただければと思います。
寝起きの首の痛みを和らげるカギは「寝返り」
結論から言うと、寝起きで首が痛い原因は
「寝返りが打てていない」
可能性が高いです。
なので、寝返りがきちんと打てるようになれば、朝のカラダの悩みは軽減されます。
寝返りが多い=寝相が悪い、という印象がありますよね。
でも実は、寝返りはカラダにとって重要な役割があるのです。
寝返りの役割とは?
寝返りの最も重要な役割は「カラダへの負担を軽減すること」です。
寝返りを打たずに長時間寝ていると、体の一部だけに圧力がかかり続け、血行不良になってしまいます。
血行不良は疲労物質の停滞をもたらし、炎症や筋肉の緊張が痛みにつながります。
また、長時間同じ姿勢でいる事で、筋肉や背骨にも負担がかかってしまいます。
すると朝起きた時、
「あ〜。ク、クビが痛い、、、」
こうなってしまうわけですね。
寝返りによって圧のかかる部位を変える事で、血流を促進しつつ筋肉がほぐれ、首への負担を軽減してくれます。
寝返りには他にも
- 体温調節
- 寝床内の温度を保つ
- 熱や水分の発散を調節
と言った、睡眠の質を上げる役割もあります。
寝返りが打てない5つ原因と改善方法
「あんまり寝返り打てていないかも、、、」
という場合は、以下の5つの原因が考えられます。
それぞれについての改善方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
1、日中の姿勢が悪い
日中、姿勢が悪いと筋肉が凝り固まり、寝返りが上手くできなくなります。
特に肩周り、腰周りの筋肉は硬くなりやすいので要注意。
動画を参考に、正しい座位姿勢で過ごしましょう。
肩や背中の凝りをほぐすストレッチもおすすめ
2、掛け布団や毛布が重い
布団が重いと寝ている間、体が押さえつけられてしまい、寝返りを打ちにくくなります。
体重の10%くらいを目安に、軽い布団に変えてみましょう。
3、枕が合っていない
体格にあった枕を使用する事で、最小のエネルギーで寝返りを打つ事ができます。
理想的な高さは画像の通りです。
参考:快眠タイムズ
目線が真上よりもやや下になるくらいを目安としてください。
横向きの場合は、頚椎(首の骨)が床と平行になる高さが理想です。
低反発で沈み込むものや、真ん中がくぼんでいるタイプは、頭が固定され、寝返りが打ちづらくなるので注意してください。
4、マットレスが合っていない
マットレスが柔らかすぎると、体が沈み過ぎてしまい、寝返りを妨げてしまいます。
反対に高反発マットレスのように硬めものは、寝返りを打ちやすくなります。
しかし、硬くて合わないと感じる人も多いため、反発力と柔軟性の両方を考慮しなければなりません。
マットレス選びは正直、難しいです。汗
選ぶ際は「貸し出しお試し」で買う前に試してみるか、
「〇〇社のマットレス使用!」
など、気になっているマットレスを採用しているホテルに泊まってみるのも手ですね。
5、寝る時の服装が間違っている
パジャマ選びも寝返りを打つためには重要です。
寝巻きを滑りやすい素材にする事で、布団やマットレスとの摩擦が減り、寝返りを打ちやすくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
寝返りがこんなにも重要な役割を担っていたとは驚きですよね。
仰向けで寝相よく寝る事が良いと考えていませんでしたか?
ですが、仕事中ずっと同じ姿勢で座っていると疲れるように、寝ている時も同じ姿勢では筋肉が緊張し、疲れてしまいます。
寝返りはそれらの負担を和らげてくれます。
寝起きで体の痛みにお悩みの方は、寝返りしやすい環境を整える事を強くオススメします。
そして、快適な日常生活を過ごしてください。
それでは!