「食事制限してるのに、全然痩せないのはなぜ?」
「頑張っているつもりだけど、痩せない理由がよくわからない・・・」
こういったお悩みにお答えします。
本記事の信頼性
この記事を書いている僕はトレーナー歴9年。
自分自身も35kgダイエットした経験があり、ダイエットに悩んでいる方へのアドバイスを得意としています。
たくさんのお客さんのダイエットに携わってきた経験から、食事制限しているけど痩せない人が陥りがちな原因やその対処法について解説します。
ぜひ最後までお付き合いください。
食事制限しているのに痩せない理由と原因15個
痩せないのには理由が必ずあります。
たまに「水を飲んでも太る」と言う人がいますが、ヒトである以上そんなことは起こり得ません。
よくある痩せない原因を15個挙げていきますのでチェックしてみてください。
1、食べた量を把握していない
どれぐらい食べたか?を把握していないと、痩せるのは難しいです。
「昨日何食べました?」
これに答えられない人は、黄色信号かもしれません。
カロリー計算ははじめは面倒ですが、一度やってみると意外と覚えられる食材も多いです。
(卵1個=80kcal、納豆1パック=80kcalなど)
ダイエットの初期でもいいので「今日どれくらい食べたか?」ざっくりと計算してみることをおすすめします。
■カロリー計算におすすめのWEBサイト
2、自分の基礎代謝量を知らない
全然痩せない!と悩んでいるなら「どれくらい食べたら太るのか?」の目安も知っておくべきです。
オススメの計算方法は
(体重−(体重×体脂肪率))×28.5=基礎代謝量
例:体重70kgで体脂肪率が25%の男性の場合
↓↓↓
(70kgー(70×0.25))×28.5=1496kcal
本来ここに運動量や活動量がプラスされますが、まずは何もしなくても消費するエネルギー量を知っておきましょう。
数値は「ざっくり」で構いません。正確に測ることは不可能なので。
次項目のエネルギー収支をマイナスにするためにも、なんとなく計算してみてください。
3、エネルギー収支がマイナスになっていない
自分が食べた量と基礎代謝量を把握できたら、その収支を計算してみましょう。
例
摂取エネルギー1800kcal
基礎代謝量1800kcal
1800kcal−1800kcal=0←エネルギー収支がプラスマイナス0なので痩せない!
痩せない理由はエネルギー収支がマイナスになっていないことかもしれません。
自分では食べていないつもりでも、いざ計算してみると
「あれっ??意外と食べてる・・・」
という人は多いので、本当にエネルギー収支がマイナスになっているか?確認してみましょう。
4、運動不足
運動していないことが原因で痩せない場合もあります。
2で計算した基礎代謝量は目安なので、あまりにも運動しない人は平均値を下回っているかもしれません。
「カロリー計算もちゃんとマイナスで、絶対痩せるはずなのに痩せない!」
という場合は運動不足を疑ってみましょう。
どれくらいで運動不足か?については定義はありませんが、厚生労働省では運動習慣者を
”1回30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者”
としています。
「週に1回、20分散歩してます!」
くらいでは運動不足かもしれませんね。
5、飲み物でカロリーを摂っている
痩せない原因が”飲み物”のケースもあります。
見逃されがちなものは、
- スムージー
- 野菜ジュース
- 微糖のコーヒー
- ミルクティー
こういった「意外と高カロリーな飲み物」です。
でも裏面の成分表には”100mlあたり50kcal”と書いてあります。
「50kcalなら低カロリーじゃん」ではなく、内容量350mlなら3.5倍しないといけませんよね。
全部飲めばおよそ175kcalにもなります。
175kcalといえばコンビニのおにぎりと同じくらいのカロリーです。
50kcalという見た目に惑わされないようにしましょう。
6、睡眠不足
寝不足だとスムーズに体重が減っていかないことがあります。
睡眠時間が短くなると食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少し、食欲を増進させるホルモン(グレリン)が増加してしまうからです。
■参考:肥満と呼吸器疾患 : 睡眠時無呼吸症候群を中心に(肥満の臨床,第657回新潟医学会)
その結果、肥満傾向を助長する可能性があります。
「食事制限はできてるけど、睡眠時間短いかも・・・」
という場合はたっぷり寝るだけで、意外と解決してしまうかもしれません。
7、よく噛んで食べない
咀嚼できていないことが、痩せない原因になっているかもしれません。
ヒトは食事誘発生熱産生(DIT)といって、食事によってもエネルギーを消費しています。
よく噛んで食べるとDITも増えるので、早食いの人は”よく噛んで食べる”を意識してみましょう。
8、1週間しか食事制限していない
実際のお客様に、
「もう1週間もダイエットしてるのに全然痩せない!」
と言われたことがあるのですが、1週間で効果を求めるのは少々早すぎます。
最低でも2週間。
もっと言えば2ヶ月くらいは継続しないと成果が出ない。なんてことは多々あります。
これには人間の体の恒常性という機能が関わっています。
- 体温
- 塩分濃度
- 心拍数
体の状態を一定に保とうとするため、体重も「減らさないぞ」と抵抗します。
なので、1〜2週間体重が減らないことは普通です。
まだ1週間程度しか食事制限していないのであれば、あと1ヶ月くらいは続けてみましょう。
(1ヶ月経っても痩せないよ!という人は鬼頭宛にクレームをどうぞ)
9、水を飲まない
水をたくさん飲むと、基礎代謝に関わる褐色脂肪細胞を活性化させることが示唆されています。
■参考:心臓ナトリウム利尿ペプチドはp38 MAPKを介して作用し、マウスおよびヒト脂肪細胞において褐色脂肪熱産生プログラムを誘発する
お水を飲むことで体の中の体液が増えていると判断され、心房性ナトリウムペプチド( ANP)というホルモンが分泌されます。
このホルモンにエネルギー消費を増やす作用があると言われています。
余計なカロリーを減らしつつ代謝を上げてくれるので、お水は積極的に飲みましょう。
10、タンパク質不足
タンパク質不足でも体重がうまく減っていかない可能性があります。
栄養素の中でも、タンパク質は食べた際に消費するエネルギーが多いです。
■参照:厚生労働省e-ヘルスネット
タンパク質不足な食事の例
- 朝:おにぎり
- 昼:パンとサラダ
- 夕食:野菜スープ
一見ダイエットできそうな食事内容ですが、炭水化物(おにぎり)と野菜だけでは、タンパク質(肉、魚、卵)が少なすぎます。
「体重は減ったけど、見た目が痩せない」なんて人はタンパク質不足で筋肉が減っただけかもしれません。
しっかりタンパク質をとって、見た目もちゃんと引き締まるダイエットをしましょう。
11、夕食しか食べない
1日1食しか食べないことが、逆に過食につながっているケースもあります。
「夜しかご飯食べていないのに痩せない」という方に、その内容を聞いてみると、
「夕食だけなら何を食べてもいいと決めている」
「夕食しか食べないから、そこで思いっきり食べる」
「夕食でたくさん食べるから、朝はお腹が空いていない」
こういった感じでした。
日中にエネルギーが空っぽで、寝る前にお腹がいっぱいというのはちょっと不自然ですよね。
それでは代謝もうまくいかないですし、夕食で食べ過ぎて内臓に負担もかかってしまします。
1日1回、しかも夕食しか食事を取らない人は、1日3食の正しいリズムに戻すことをおすすめします。
逆に夜だけ食事制限する!というのはアリですね。
12、自炊をしない
外食やスーパーのお惣菜ばかり食べていると、上手に痩せない場合があります。
理由は細かい栄養素の計算ができないからです。
正直、お惣菜は作る人のさじ加減でカロリーが大きく変動します。(ちなみに筆者は元調理師)
・炒め物の油
・煮物のお砂糖やみりん
など、美味しい料理を作ろうとすると、どうしても調味料の量が多くなりがち。
実際に表示されているカロリーを大幅に超えているかもしれません。
「ちゃんとカロリー計算しているのに痩せない・・・」
という場合は、自炊に切り替えてみるのもおすすめです。
ヘルシーな宅配サービスを使うのもありですね。
仕事や時間の都合上、自炊は無理!という人は13、毎日体重を計らない
「体重は計っていない時に増える」というケースがほとんどです。
体重を測っていないと、「なぜ体重が減ったのか?増えたのか?」
その原因がわかりません。
例えば、
- 100kcalのご飯
- 100kcalのパン
- 100kcalのお肉
- 100kcalの魚
それぞれ食べた次の日で、体重の変動が違うかもしれません。
毎日体重を計りつつ、自分に合った食べ物を探していきましょう。
14、体にいいもの=太らないと思っている
- オリーブオイル
- アーモンド(ナッツ類)
- 納豆
- サバ(青魚)
こういった一般的に体に良いと言われているものだったら、どれだけ食べても良いと思っていませんか?
体に良いのは確かですが、食べても太らない訳ではありません。
実際、上の例にあげた食べ物はどれもまぁまぁ高カロリーです。
100gあたり
- オリーブオイル:921kcal
- アーモンド:598kcal
- 納豆:200kcal
- サバ:202kcal
体に良いものだとしても、適量食べるようにしましょう。
15、なんとなくで食事制限している
耳が痛いかもしれませんが、食事制限は適当にやっていても痩せません。
- 目標
- 期間
- 運動の頻度
- 食事の記録
- 振り返り
これらを自分で計画して、改善しつつ継続をしない限り、また同じ悩みがやってきます。
「なぜ痩せることができたのか?」を説明できないということは、二度と同じことが再現できないからです。
万が一、リバウンドしてしまった時に
「あれ?そういえば前回どうやって痩せたんだっけ・・・?」
「まあ適当でいっか!」
こんな具合ではうまくいきません。
ダイエットは一過性のものではなく、一生続く自己管理と思って取り組んでいきましょう。
僕も今でも試行錯誤しながら継続しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「食事制限してるのに、なんで痩せないんだろう?」
という疑問に対して、考えられる原因を15個挙げてみました。
当てはまっている項目があれば、きっと解決の糸口になると思います。
P.S
とはいえ、この記事を書いている僕自身も昔はものすごく太っていまして、
「なんでこんなに頑張ってるのに痩せないんだ?」
と常に思っていました。
(最高体重110kg)
だからこそ、痩せない理由がわからず悩んでいる人のお役に立ちたい。
そんな思いで事業を行っておりますので、ぜひ弊社のHPも覗いてみてください。
それでは!